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 SSDにもHDDと同様に予備領域があり、不良ブロックが発生した場合は予備のブロックで代替される(図27)。つまり、寿命が近くなっても何とか頑張る仕組みがあるわけだが、障害がひどくなって表面化するケースもある。「読み書きが遅くなった」「作業中に突然フリーズする」などの症状が出るようになったら要注意だ(図28)。

HDDと同様に不良ブロックは自動で代替される
HDDと同様に不良ブロックは自動で代替される
図27 SSDには不良ブロックを代替するための予備領域が確保されている(製品によって異なるが約7%くらい)。例えば3番と10番のブロックが不良となった場合の代替処理のイメージを図解した。予備領域の余裕なくなった場合はSSDの劣化が大きく進んでいると判断できる
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おかしいなと思ったら寿命も疑う
おかしいなと思ったら寿命も疑う
図28 左のような症状が発生したら要注意だ。データの読み書きが遅くなった場合やフリーズが発生する場合は空きブロック不足や冷却不足(後述)の可能性も考えられるが、そのほかの症状が出てSSDのほかに原因が考えられない場合は、SSDの寿命を疑ってみる
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おかしいなと思ったら診断 SSDは温度に要注意

 おかしいと感じたら、フリーソフトの「クリスタルディスクインフォ」で状態を確認してみよう(図29)。総書き込み量や予備領域(代替セクター)の使用状況、温度などを簡単にチェックできるので便利だ。

SSDの状態をチェックしてみる
SSDの状態をチェックしてみる
図29 フリーソフトの「CrystalDiskInfo」を利用すれば、SSDやHDDの健康状態や不具合が発生する可能性などを事前に把握できる。SSDの場合は総書き込み量や予備領域の使用状況などもチェック可能なので便利。ぜひ活用したい
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