CDやDVD、BD(ブルーレイディスク)といった光ディスクは、ほかのストレージと比べて圧倒的に寿命が長い(図1)。これは電気部品や機械駆動部分が一切ないためだ。とはいえ長期保管をもくろむなら、一定品質のディスクに記録して適切な環境に置くことが条件。光ディスクは記録面がほぼ露出しており、保管環境が悪いと劣化してデータが壊れ、最悪ディスク全体が読めなくなってしまう。
光ディスクには3つの大敵が存在する(図2)。詳細は後述するが、データ記録で主に化学変化を利用するため、直射日光、特に紫外線が悪影響を及ぼす。高温や湿度にも弱い。熱によってディスクに反りやゆがみが生じたり、湿気で内部の層が腐食したりするとデータを正しく読み出せない。傷や汚れも読み出しエラーの原因になる。