話題の「ChatGPT」をはじめ、AI(人工知能)を利用できるフリーソフトが増えている。この特集では、そうしたフリーソフトを5本厳選して紹介する。
「JupyterHub」は、Webブラウザー上で動作する統合開発環境「Jupyter Notebook*1」を、Webサービスとして提供するためのサーバーアプリです。ほかのユーザーとの共同開発も可能になります。今回は、話題の対話型AI「ChatGPT」を組み込み、AIに支援してもらいながらプログラミングできるようにしてみましょう。
「Anacnoda」のインストール
JupyterHubのインストール方法はいくつかありますが、今回はPythonディストリビューションの「Anaconda」を使ってインストールする方法を紹介します。AnacondaをインストールすることでPythonの実行環境を構築でき、さらにJupyter NotebookやJupyterLab、QtConsoleといった開発ツールがインストールできます。
サーバーとするPCでWebブラウザーを起動し、公式サイトのダウンロードページ*2からインストールスクリプトを入手します。2022年3月中旬時点で「Python 3.9」に対応しています。PC向けの「64-Bit(x86) Installer (737MB)」をクリックするとダウンロードが始まります。ダウンロードが完了したら「端末」アプリを起動し、保存先のフォルダーに移動してから図1の手順を実行します。
「JupyterHub」のインストール
続いてJupyterHubをインストールします。手順をまとめた資料を読者限定サイト*3に用意したので、ダウンロードして参照してください。GPUを搭載したPCでは、ドライバやライブラリをインストールしてGPUを使用できるようにしてください。
インストールが完了したら、サーバーと同じネットワークに接続したPCでWebブラウザーを起動し、「http://サーバーのIPアドレス:8000」にアクセスします。サーバーに登録したユーザーでログインすると、JupyterLabが起動します。メニューなどを日本語化するには、メニューの「Settings」を表示し、「Language」で「日本語(日本)」を選択して、JupyterHubに再ログインします。
メニューの「Launcher」にある「Jupyter Notebook」をクリックすると、「セル」が表示されてPythonのコードを入力できるようになります。ファイルのアップロードやダウンロード、ターミナルを開いてコマンド入力といった操作もWebブラウザー上でできます。