2023年4月29~30日に、群馬県高崎市で主要7カ国(G7)デジタル・技術相会合が開催された。生成AI(人工知能)の急速な普及と進展に伴い、「責任あるAI」や「信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)」の具体化に向けて議論が交わされた。各国と協調して進める「AI」と「DFFT」の議論の現在地を、現地からリポートする。

特集
2023年G7で議論、「AI」「DFFT」の現在地
目次
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G7官民で同床異夢のAI規制、「ガードレール」をどうつくるか
2023年4月29~30日に群馬県高崎市で開催された主要7カ国(G7)デジタル・技術相会合と関連会合で盛り上がったのが、AI(人工知能)のガバナンスを巡る議論だ。閣僚宣言では「グローバルでの相互運用性の促進」をうたい協調する姿勢を示したが、議論からは各国と民間企業で同床異夢の現状が浮き彫りになった…
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生成AIでG7各国が活発な議論、成果強調も積み残した課題
2023年4月29~30日に群馬県高崎市で開催された主要7カ国(G7)デジタル・技術相会合は、デジタルインフラやインターネット、AI(人工知能)のガバナンスなどの6つのテーマについて合意した。ただ、特に議題として急浮上した生成AIを巡る議論では、課題を残した。