非常に強い風をもたらす台風などに伴うリスクへの注目度が高まっている。太陽電池パネルの飛散事故もその1つだ。
「パネルが他人の敷地ではなく、自分の庭に落ちてくれてよかった」。長野県上田市内の2階建て住宅に暮らすA氏は、こう胸をなで下ろす。
台風21号が関東地方を通過した2017年10月23日の朝、A氏は自宅の敷地内に太陽電池パネルが1枚落ちているのを発見した〔写真1〕。家の屋根を見るとパネルが1枚なくなり、谷部の屋根材が一部破損していた。強風でパネルが外れ、屋根材にぶつかりながら飛ばされたと推定される。
パネルは現在築17年となる住宅に、5年前に設置した。パネルの販売会社が元請けとなり、パネルメーカーが指定した架台の仕様で施工した。事故後にA氏は元請けの施工会社の担当者に事故を連絡。その2日後に無償で、パネルと屋根材の修理が行われた。