宮崎市内では、集合住宅の陸屋根に設置したパネルが強風で架台もろとも飛んで、約60m離れた戸建て住宅に衝突する事故が発生した〔写真1、2〕。2016年9月20日に台風16号が九州地方を通過した、午前3時ごろの出来事だ。
現場に近い宮崎空港で、午前2時半から4時までに観測された最大瞬間風速は毎秒40.1m。宮崎市の基準風速は同36mで、観測された風は過去8年で最も強かった。
パネルがぶつかった戸建て住宅は、2階寝室の窓や雨樋、フェンス、物置などが破損した。居住者であるB氏の家族はテレビの台風情報を見るためにたまたま1階に居て、巻き添えにならずに済んだ。
「パネルが衝突した時に2階に居たらと思うと、ぞっとする」と、B氏は振り返る。