危ないデザイン 屋根・天井編

建築物が凶器と化す――。安全であるはずの建築物が、利用者に危害を加えることは少なくない。新聞やテレビといったメディアで大きく扱われる重大事故も頻発している。建築物の品質に対する社会の目は、一段と厳しくなっている。
こうした事故の多くは、過去に類似の事例が存在する。同じような事故が繰り返される理由は、失敗の教訓が十分に生かされていない点にある。事故発生のメカニズムだけでなく、技術的な課題・対策にまで踏み込んで失敗事例を共有することが、新たな事故を防ぐことにつながるはずだ。
デジタルムック「危ないデザイン 屋根・天井編」では、近年発生した屋根や天井に関する事故・トラブルの事例を、建築設計、施工、維持管理の観点から解説。危ないデザインを防ぐために、建築実務者が取り得る対策のヒントを探る。