災害2018 土木編

1995年の阪神大震災や2011年の東日本大震災と、大きな自然災害が相次いだ「平成」。元号の変更を翌年に控えた18年も例外ではなかった。
大阪府北部を震源とする最大震度6弱の直下型地震が発生したのは18年6月のこと。翌7月には台風7号と停滞した梅雨前線の影響で、西日本を中心とする広範囲で観測史上最大の降水量を記録。死者・行方不明者200人超という平成最悪の豪雨災害をもたらした。
9月に襲来した台風21号では、高波と高潮によって関西国際空港の1期島の大半が浸水。対岸を結ぶ連絡橋にタンカーが衝突する事故も重なり、関西の空の玄関口は機能停止に追い込まれた。その2日後には、最大震度7の北海道胆振(いぶり)東部地震が発生した。
それぞれの災害について土木施設を中心に被害の状況を見ていくとともに、同様の被害を繰り返さないための教訓を探っていく。