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本記事は、日経 xTECHの 「Apple Watchの極小ネジに一苦労、基板の下に新たな電極を発見」(2018年10月03日に掲載)を再編集したものです。

 カッターとギターピックを駆使して、ようやくApple Watch 4の筐体をこじあけた。後は一気呵成(かせい)にばらしていけると思ったが、それほど甘くなかった。Apple Watch 4は内部の部品固定に直径1~2mmのネジを10個以上使用しているのだが、その発見に手間取ってしまったのだ。米アップル(Apple)関連情報の海外メディア「9to5Mac」によると、この極小ネジを使った精密な組立作業は台湾の広達電脳(Quanta Computer)が受託しているという(9to5Macの記事)。

 「どうして、外れないんだろう」「あー、ここにネジがあった」を何回か繰り返して、バッテリー、触覚フィードバック向けのTaptic Engine、デジタルクラウン(竜頭)を取り外すと、ようやくApple Watch 4の心臓部分である基板が見えてきた。

極小ネジで固定された部品類を外していくと
極小ネジで固定された部品類を外していくと
(以下、撮影:渡辺 慎一郎)
ようやく基板が見えてきた
ようやく基板が見えてきた

 基板のディスプレー側の上部には、AVAGOのロゴが付いたチップが並んでいた。1つはLTE/WCDMAのRFフロントエンドチップの「AFEM-8087」、もう1つはSAWデュプレクサ―(弾性表面波アンテナ共用器)の「AE826」だ。なお、AVAGOは現在の米ブロードコム(Broadcom)の旧社名である。

基板のディスプレー側。eSIMチップなどが並んでいる
基板のディスプレー側。eSIMチップなどが並んでいる

 基板の右上には「ST33G1M2」と書かれたチップがあった。こちらは伊仏合弁STマイクロエレクトロニクス(STMicroelectronics)製のeSIMチップである。Apple WatchのセルラーモデルはSIMカードを物理的に差し込むのではなく、通信事業者が発行するデータをeSIMチップに読み込んでLTE通信機能を利用する。