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本記事は、日経 xTECHの 「廉価版iPhone『XR』 不振の原因を分解で探る」(2018年11月19日に掲載)を再編集したものです。

 2018年10月26日に発売された米アップル(Apple)の「iPhone XR」(以下、XR)。XRは当初予定されていた増産を中止したとの報道があった(2018年11月6日付日本経済新聞電子版)。“XR不人気”の原因は何なのだろうか。

2018年10月26日発売の「iPhone XR」
2018年10月26日発売の「iPhone XR」
アプリケーションプロセッサーに「A12 Bionic」を採用するなど、「iPhone XS」に近い機能でありながら低価格であることを売りとしていたが、予想ほど売れ行きは好調ではないようだ(以下、撮影:加藤 康)
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 分解する立場として気になったのが、XRの外形寸法の厚みだ。2012年発売の「iPhone 5」以降、廉価版の「iPhone 5c」を除いて、iPhoneの厚さは長らく8mm以下だった。XRに先駆け1カ月前の9月に発売した「iPhone XS」(以下、XS)や「iPhone XS Max」(以下、XS Max)は厚さ7.7mmで、2017年に発売した「iPhone X」と同じだった。XRの厚さ8.3mmは近年の増加傾向から見ても“突出した厚さ”と言えるのではないだろうか。

2014年以降に発売された歴代iPhoneの厚みを比較
2014年以降に発売された歴代iPhoneの厚みを比較
緑色の点はいわゆる標準サイズの「iPhone 〇」シリーズで、青色の点は「Plus」や「Max」など画面が大きいタイプのもの。黄色の点は「iPhone XR」
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 ちなみにXRの重さは194gで、比較的画面サイズが近い「iPhone 8 Plus」(202g)よりは軽いものの、XS(177g)よりは重い。あくまで個人的な意見だが、厚く重いスマートフォンはやぼったいと感じる。機能重視で予算に余裕があればXSを、価格を重視するなら「iPhone 8 Plus」の購入を検討する人がいるのもうなずける。

 なぜXRは厚く重くなってしまったのか――。今回はこうした点に注目しながら分解を進めていこう。分解は、ものづくりコワーキングスペースのDMM.make AKIBAにご協力いただいた。

分解はDMM.make AKIBAにご協力いただいた
分解はDMM.make AKIBAにご協力いただいた
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