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本記事は、日経エレクトロニクス(2013年2月18日号~2013年7月8日号)に掲載したものです。

周波数特性とパルス特性

 サイン波信号の振幅測定に加えて、パルス波信号の立ち上がり時間測定などもオシロスコープの代表的な測定の一つである。

 オシロスコープの周波数特性が図2の線Cに示すように低い周波数からなだらかに下がっていると、サイン波信号の振幅測定に大きな誤差が生じるばかりか、パルス波信号の立ち上がりがなだらかになってしまう。このため、正確な立ち上がり時間も得られない。

図2 周波数特性とパルス特性
図2 周波数特性とパルス特性
周波数特性にピークが生じるほど高域を持ち上げるとパルス特性に「リンギング」と呼ばれる大きな波形ひずみが生じてしまう。周波数特性とパルス特性を両立する必要がある。
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 かといって、線Aに示すようにピークを持たせることでサイン波振幅を周波数帯域近傍まで改善すると、このピークによってオシロスコープに表示されるパルス波信号の立ち上がりに被測定信号とは全く異なる「リンギング」と呼ばれる大きな波形ひずみが生じてしまう。線Bに示すように、オシロスコープは周波数特性とパルス特性を両立する必要がある。

 そのためオシロスコープの周波数特性カーブとして、先述したガウシアン・カーブが適切とされているのである。