全1293文字
PR
本記事は、日経エレクトロニクス(2013年2月18日号~2013年7月8日号)に掲載したものです。

リンギングとグランド・リードの関係

 周波数特性とパルス特性の関係を説明したところで紹介したリンギングという現象、実は、プローブのグランド・リードの長さが変わることでも起きてしまう。測定結果に大きな影響があるため、その現象と対策を理解してもらいたい。結論から言えば、プローブのグランド・リードはできるだけ短くしてもらいたい。グランド・リードが無い場合には、被測定信号そのものの波形が正しく表示される。

 被測定信号にプローブの先端を最短で接続したとしてもグランド・リードが長い場合は、グランド・リードを使わない場合と比べるとステップ信号の立ち上がりにリンギングと呼ばれる大きな振幅の減衰振動が表示される(図6)。被測定信号とは関係のないひずみで立ち上がり時間やオーバーシュートなど測定結果に大きな影響を与える。このため、プローブと被測定信号はできるだけ最短で接続するように調整したい。プローブのグランド・リードによるインダクタンス成分と入力キャパシタンス成分によるLC共振回路が、このリンギングの原因である。

図6 信号表示の変化
図6 信号表示の変化
グランド・リードにより、信号にリンギングが乗ってしまう。グランド・リードはできるだけ短く使用する。
[画像のクリックで拡大表示]