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日経Automotiveのメカニズム基礎解説「第8回:ハイブリッドシステム 最大3個のモーターでエンジン駆動を支援」の転載記事となります。

トヨタ自動車が1997年に2モーターの量産型ハイブリッド車(HEV)「プリウス」を発売して以来、各社は1モーターから3モーターまでのシステムを実用化している。モーターは1個で、駆動用もしくは発電機、両方に対応するものなど、各社の設計思想によって使い方が異なる。

 エンジンとモーターの二つの動力源を搭載するハイブリッド車。トヨタ自動車は、駆動用モーターと発電機の2モーターを搭載し、シリーズ式(モーターでタイヤを駆動し、エンジンは発電機を回す役割のみ)からパラレル式(エンジンとモーターの両方でタイヤを駆動、エンジンで発電機を回す)まで柔軟に使い分けている。

 一方の他社の主流は、1モーターのパラレル式、あるいは2モーターでシリーズ式をメインに状況に応じてパラレル式に切り替えるシステムである。

 今回は前半で、1モーター(ドイツDaimler社や日産自動車、富士重工業、ホンダ)、2モーター(ホンダや三菱自動車、米GM社)、3モーター(ホンダ)のシステムを紹介し、後半で独自方式のドイツBMW社のシステム、日産自動車やスズキが採用している低コストのマイルド・ハイブリッド・システムを取り上げる。