2007年1月21日にオープンした国立新美術館。ガラス張りの波打つ外観が際立つこの建物の2階で、設計を手がけた黒川紀章氏の展覧会が開催されている。会場には黒川氏の代表作が大きなスクリーンや模型などとともに展示されている。そのなかでひときわ目を引くのがソニータワー大阪と中銀カプセルタワーを紹介した約5m四方のスクリーンの片側に添えられた黒川氏のメッセージだ。
例えば、ソニータワー大阪の紹介では、同タワーを取り壊して新たな建物を建てるプロジェクトに設計者としてかかわるプランテック総合計画事務所の大江匡会長に対して、名指しで「本気か!」と問うた。中銀カプセルタワーのスクリーンでは、建物の所有者の一人で、建て替え案の設計を取りまとめているエンバイロ・デザインの木村明彦代表を「取り壊し派」と位置付けた。そのうえで、建て替えに向けた「票集め工作」をしていると批判した。


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