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Windows 10 IoT Coreがi.MXで稼働

 Lees氏に替わって登壇したのが、NXPのDavid Lemson氏(Director of Program Management, Windows and Devices Group)である。同氏は、米Microsoft社の組み込み機器向けOS「Windows 10 IoT Core」が、NXPのアプリケーションプロセッサー「i.MX 6」と「i.MX 7」で使えるようになったことを紹介した(関連NXPブログMicrosoftブログ:PDF)。これで、IoTゲートウエーやロボット、会議室のコントローラーといったエッジ機器で、LinuxやAndroidに加えて、Windows 10 IoT Coreも使える。2018年秋にリリースされるバージョンからは10年間サポートを始める。

「Windows 10 IoT Core」が「i.MX 6」と「i.MX 7」で使えるようになった。
「Windows 10 IoT Core」が「i.MX 6」と「i.MX 7」で使えるようになった。
NXPのスライド。右上はDavid Lemson氏で、日経 xTECHが撮影。
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 Lemson氏に替わって今回の報道機関向け発表会に最後に登壇したのは、Sam Fuller氏(Director, System Solutions, Digital Networking)である。同氏は、ARMコアベースの通信用プロセッサーIC「Layerscape」でMicrosoft Azure IoT Edgeが利用できるようになったことを発表した(ニュースリリース7)。Microsoft Azure IoT EdgeはMicrosoftのIoT向けクラウドサービス「Azure IoT」の一部をエッジで実行するための機能である。NXPによれば、LayerscapeがLinuxやDockerコンテナなどのサポートしているため、Microsoft Azure IoT Edgeを使うことで、ゲートウエーなどのエッジ機器のセキュアーなDockerコンテナにおいてアプリケーション展開できるようになるという。

 さらにFuller氏は、セキュアーにエッジコンピューティングを管理するためのツール群「EdgeScale」を発表した(ニュースリリース8)。このツール群を使うことで、例えばOEM企業は、多数のエッジコンピューティング機器をリモートからセキュアーにプロビジョニングし、Azure IoTサービスに接続することができるという。

 NXPによれば、現在、リモート組み込み機器にソフトウエアやソフトウエアのアップデートをプロビジョニングする際には、煩雑な手作業が必要になる。EdgeScaleはこの作業を自動化するという。このツール群は一連の作業をセキュアーに実行するために、NXPの「Trust Architecture」を活用しているとする。Trust ArchitectureはすべてのLayerscape ICに統合されている。これで、セキュアーブートや、セキュアーな暗号化鍵保管、製造保護、ハードウエアリソース分離、ランタイム中の改ざん検出などのセキュリティー機能をハードウエアでサポートし、いわゆるRoot of Trustとなる。

 EdgeScaleはLayerscapeソフトウエア開発キット(SDK)の一部として2018年3月に提供開始予定である。

「EdgeScale」の概要。NXPのスライド。
「EdgeScale」の概要。NXPのスライド。
左上はSam Fuller氏で、日経 xTECHが撮影。
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