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 「データはツールだ。意思決定そのものは、我々が正しいと思うことをベースになされる。データはそれをいつ、どのように実行するかを決定づけるのを助けてくれる」

 米国の前大統領、バラク・オバマ氏は2018年2月23日、米マサチューセッツ工科大学のビジネススクール(MIT Sloan School)が主催するスポーツ産業カンファレンス「MIT Sloan Sports Analytics Conference 2018」(MIT SSAC2018)に登場し、数千人の聴衆の前でデータの価値について自身の経験を交えながら語った。

オバマ氏のトークセッションには数千人の聴衆がつめかけた。同氏は満場のスタンディングオベーションで迎えられ、いまだに人気が高いことをうかがわせた。残念ながらセキュリティーの関係で撮影が厳禁であったため、写真はオバマ氏が登場前の様子
オバマ氏のトークセッションには数千人の聴衆がつめかけた。同氏は満場のスタンディングオベーションで迎えられ、いまだに人気が高いことをうかがわせた。残念ながらセキュリティーの関係で撮影が厳禁であったため、写真はオバマ氏が登場前の様子
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 冒頭、「娘がボストンにいる(ハーバード大学在学中)からここに来た」と軽く冗談を飛ばしたオバマ氏だが、自らを「データおたく」と呼ぶほど大統領時代は意思決定にデータを活用したことで知られている。高校時代はバスケットボール選手だったスポーツマンであることも手伝って、スポーツビジネスにおけるデータ解析が主要テーマであるMIT SSACに登場する運びとなった模様だ。

 スポーツでも政治でもビジネスでも、データが集まると満足してしまいがちだが、「データは何が大事かを教えてくれない」と話し、データ活用の仕方こそが重要と説いた。

データ解析でファンの体験向上へ

 今回のMIT SSACには、元マイクロソフト(Microsoft)社CEO(最高経営責任者)、現在は米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・クリッパーズのオーナーであるスティーブ・バルマー氏も登壇した。

ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーであるスティーブ・バルマー氏(写真左)。右は「マネー・ボール」で有名な米国の統計学者ネイト・シルバー氏
ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーであるスティーブ・バルマー氏(写真左)。右は「マネー・ボール」で有名な米国の統計学者ネイト・シルバー氏
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 2014年に20億ドルで同チームを買収したバルマー氏は、バスケットボールにおけるデータの活用や可能性などについて語った。

 「データはさまざまな所で活用されている。最も大事なものの一つが、選手の健康維持や現場で問題となるケガの予防だ。コーチはゲームのトレンドを把握したり、プランを立てるのに活用しているし、フロントはデータ分析を通じてスカウティングに使っている。そしてビジネスパーソンとして興味を持っているのがサラリーキャップ(各チームが保有する個々の選手の契約額、および全選手の契約年俸総額について、毎年上限を設ける制度)への適用だ」

 そして今後は、AI(人工知能)なども活用したデータ解析によってスポーツファンの体験を向上することが重要だと述べた。