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危ないときは休ませる

 そうした中、PROTXXという米国のベンチャー企業が、米マサチューセッツ工科大学のビジネススクール(MIT Sloan School)が主催するスポーツ産業カンファレンス「MIT Sloan Sports Analytics Conference 2018」(MIT SSAC2018)で、頭部に直接取り付けて衝撃をリアルタイムに検出できるセンサーを披露した。

PROTXXが2018年秋に発売を予定する、頭部に直接取り付けられるセンサー
PROTXXが2018年秋に発売を予定する、頭部に直接取り付けられるセンサー
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 センサーの詳細なスペックは公表されていないが、1cm角にも満たない大きさで、加速度・角速度センサーを内蔵する。生体に悪影響がない医療用のシールで頭部に直接取り付け、衝撃を検出して無線でスマートフォンにデータを送る。

 データはさらに同社のクラウドに送られ、蓄積したデータを解析してリスクを判定する。具体的には、「脳神経障害」「前庭疾患(急に体のバランスを保てなくなったり、めまいを起こしたりする障害)」などに対してリスク判定する。「現実には、小規模な衝撃を繰り返し受けることが危険。このセンサーを使うことで、リスクがあるときはアラートを出して選手を試合から交代させたり、休ませたりすることができる」(説明員)。なお、センサーは汗で取れたり、高温になって誤動作しないことを確認済みという。

PROTXXのスマホアプリの画面。
PROTXXのスマホアプリの画面。
「脳神経障害」「前庭疾患」「整形外科的外傷」に対するリスクを、センサーが取得したデータの解析を基に判定する
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 PROTXXによれば、発売は2018年秋ごろを予定する。現在、保険会社と導入について交渉しているという。保険会社を通じて、チームや選手に製品を提供するビジネスモデルだ。その場合、価格は使用料として1個当たり年間200ドルを想定している。「もし、選手に脳震盪が発生したら、一般に年間で600ドル程度の治療費がかかる。それを抑えることができる」(同)。