パルコは、買い物におけるVR(Virtual Reality、仮想現実)とMR(Mixed Reality、複合現実)の活用例を「SXSW 2018 Trade Show」(2018年3月11~14日、Austin Convention Center)で展示した。同社のSXSW出展は昨年に引き続き2回目。「いずれは店舗もECも、リアルもバーチャルも一緒になる」とみて、先んじて各種技術の開発、実験に取り組み、「新しい買い物体験」のプラットフォーム作りを目指す。
VRを活用した「2020 Shopping Experience -STYLY OS UMWELT-(スタイリー オーエス アンヴェルト)」は、2019年に改装する渋谷パルコの目玉の1つとなる「VRデジタルショッピング」として実用化する予定のもの。HMD(ヘッドマウントディスプレー)を使い、バーチャル区間で服を選び、実物をピックアップできる。今回のデモでは、宇宙空間のような場所に浮かぶ色鮮やかな建物の中にモデルがいたり服が展示されていたりする空間などが用意されていた。
HMDとともにコントローラーを手に持って操作しており、同じバーチャル空間にいる他人からは、動きを反映したシルエットが見える。例えば、同じ店舗にいない人同士が同じバーチャル区間で一緒に買い物を楽しむことが可能とする。今後、カートや決済、購入手続きなどの必要なシステムを作り込む予定という。