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 東芝は、呼吸を整えることで精神的な落ち着きを得られることを利用するため、呼吸を整えるガイドとなる装置「MINDFUL」を「SXSW 2018 Trade Show」(2018年3月11~14日、Austin Convention Center)で展示した。東芝の自主研究会が制作、展示したもので、同製品自体の開発期間は2カ月というスピード開発で実現した。

腹式呼吸をするためのガイド装置「MINDFUL」
腹式呼吸をするためのガイド装置「MINDFUL」
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 今回の製品は碁石入れやお椀のような形をしており、座禅を組んだ状態で重ねた手のひらに載せて使う。下面には脈波センサー、側面には腹部との距離を測ることで、腹式呼吸を観察する呼吸センサー、上面にはステータス状態などを表すLEDを搭載する。デモでは、LEDが柔らかに光る様子や、実際に壁面のディスプレーを見ながら腹式呼吸を行い、どの程度達成できたかを確認できた。実用化する場合は、スマートフォンと連動して表示する方法を検討している。

 将来的には光と音、振動でユーザーを誘導するため、スピーカーや振動デバイスを追加する予定。デモ機では間に合わず、これらの機能は搭載されなかった。また、感情により光り方が変わるといった機能の組み入れも検討する。

使い方の説明パネル
使い方の説明パネル
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