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 クラウドとエッジ(車載コンピューター)で分担処理する自動運転車の制御手法を、米General Motors社Global Research & Developmentが、ドイツ・ドレスデンで開催中の電子設計・テスト技術に関する国際学会「2018 Design, Automation & Test in Europe:DATE 18」(3月19日~22日)においてポスター発表した(ポスター番号:IP2-6)。同社とThe City University of New York、スウェーデンLinköping Universityの共同研究で、GMのSoheil Samii氏(Senior Researcher Electrical & Control Systems, Research Lab)がポスターの前で参加者と議論していた。

Soheil Samii氏。日経 xTECHが撮影
Soheil Samii氏。日経 xTECHが撮影
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 講演タイトルは「Cloud‐assisted Control of Ground Vehicles using Adaptive Computation Offloading Techniques」である。Samii氏によれば、自動運転時のクルマの制御では、ローカル(車載コンピューター)で処理した方が良いケースと、クラウドの(サーバー)で処理した方が良いケースがあるという。例えば、同一車線の前方を走るクルマの状況に応じたブレーキやアクセルの制御などは、ローカルに行った方が良いとする。

 一方で、クラウドで処理した方が良いケースは多いという。「クラウドには他のクルマなどから多くの情報が集まってくる。これらを使った方がより最適な制御ができる。例えば、事故などのアクシデントが発生した際のルート探索はその典型的なケースである。複数の車線がある道路での車線変更も、周辺のクルマの状況を考慮する必要があるため、クラウドでの処理が良いと言える」(Samii氏)。

 「クラウドへの通信時間を考えると、車線変更はローカル処理の方が適切ではないか」と同氏に聞いてみた。「確かに現在の通信技術ではそうだろう。5G時代になれば、通信環境は大きく変わる。その時に備えていろいろと試している。今回の研究もその1つ」(同氏)だとした。