ドイツ・ハノーバーで現地時間2018年4月23日に、世界最大級の産業展示会「Hannover Messe 2018」が開幕する(同月27日まで)。開幕前日に一部の展示内容が報道関係者向けに公開された。現実世界をデジタル世界に再現する「デジタルツイン」や、人と一緒に働く協働ロボットに関する展示が目立っていた。

LiDARで3Dスキャン

 独Siemens(シーメンス)は、プラント向けデジタル化ソリューションを実際の導入事例に基づいて紹介していた。この導入事例とは、オーストラリアの大手塗料メーカーであるDulux(デュラックス)で3カ月前に稼働したばかりの最新プラントだ。センサーなどから収集した稼働データとCAD/CAEデータを組み合わせたデジタルツインの活用によって、新規稼働に伴うエンジニアリングコストや作業者教育コストなどを大幅に減らせたという。

Duluxの最新プラントの事例に基づいてデジタル化ソリューションを紹介
Duluxの最新プラントの事例に基づいてデジタル化ソリューションを紹介
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 産業用センサーなどを手掛ける独Pepperl+Fuchs(ペッパール・アンド・フックス)は、同社のLiDAR(Light Detection and Ranging)を用いた3Dスキャナーを参考出展していた。6個のLiDARを上下動させて3Dデータを計測し、クラウドにアップロードするもの。会場では、人の3Dデータを計測し、その2D画像をシールとして印刷するデモを実施していた。この3Dスキャナー自体はあくまでコンセプト展示であり、製品化などは未定だが、使っているLiDARは既に製品化されているものである。デジタルツインの実現に向けて、さまざまな物の3Dデータを効率的に作成する必要があるため、3Dスキャナーのニーズも高まりそうだ。

3Dスキャナーで人の3Dデータを取得するデモ
3Dスキャナーで人の3Dデータを取得するデモ
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6個のLiDARを上下動させてスキャンする
6個のLiDARを上下動させてスキャンする
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