PR
4/1朝まで
どなたでも有料記事が読み放題「無料開放デー」開催中!

 独Siemens(シーメンス)社は、米国のスタートアップ企業Austemper Design Systems社を買収することを発表した(ニュースリリース)。Austemperは、ISO 26260などの機能安全規格への準拠の作業を支援するソフトウエア・ツール・セットを開発・販売している(関連記事1)。昨年、初めて、AustemperはDAC(Design Automation Conference)の展示会にブースを構え、今回のDAC 2018(55th DAC)にも出展した。

DAC 2018のAustemperのブース。Mentorの一部になったことを訴える立て看板をブースの向かって左端に置いた。日経 xTECHが撮影
DAC 2018のAustemperのブース。Mentorの一部になったことを訴える立て看板をブースの向かって左端に置いた。日経 xTECHが撮影
[画像のクリックで拡大表示]

 Austemperを取得した理由をSiemensは次のように説明している。2017年にSiemensが買収したEDAベンダーの米Mentor Graphics社(現在は、Mentor, a Siemens Business(メンター)社)が手掛ける車載向けICの検証技術を強化するためである(関連記事2)。Siemensによれば、自動車や産業システム、航空宇宙システム向けのICの機能安全性検証においては3種の不良を扱う必要があるという。システム不良、悪意のある不良、ランダムハードウエア不良である。

 このうち、システム不良の検証に関してはMentorの論理機能シミュレーションソフトウエア群「Questa」が有効であるという。またICのセキュリティーを脅かす悪意のある故障の検証も扱える。残りの1つ、すなわち、ランダムハードウエア不良を上手く扱えるのがAustemperの製品/技術だとする。具体的にはAustemperのソフトウエアにアプリケーションの設計データ(RTL:Register Transfer Level)を入力すると、脆弱部を検出し、それを修正、さらにその修正が有効かどうかを故障シミュレーションで確認できる。Siemensによれば、こうした一連の作業を競合製品に比べて1桁以上高速に実行できるという。

 今回の買収金額は非公開。買収完了は2018年7月を予定している。買収完了後、Austemperの製品/技術は、Mentorの検証製品群の一部になる予定である。