PR

 DMG森精機は、大型5軸加工機「DMU 340 Gantry」「同 200 Gantry」を第29回日本国際工作機械見本市「JIMTOF 2018」(2018年11月1~6日、東京ビッグサイト)に出展した。日本では初披露となる。

 いずれも、固定テーブルをまたいでコラムが前後に移動するガントリータイプ。コラムが固定された門形タイプの同社「DMU P Portal」シリーズに比べ、より重いワークの加工に向くとして、航空宇宙や自動車産業向けの大型の金型や部品製造での利用を狙う。

図1 JIMTOF 2018会場で初披露された大型5軸加工機「DMU 340 Gantry」
図1 JIMTOF 2018会場で初披露された大型5軸加工機「DMU 340 Gantry」
大型ワークの加工に向くガントリータイプ。X軸方向(前後方向)の主軸移動量は3400mm。
[画像のクリックで拡大表示]
図2 X軸方向の移動量2000mmの「DMU 200 Gantry」
図2 X軸方向の移動量2000mmの「DMU 200 Gantry」
標準仕様は3軸だが、5軸用の主軸を搭載すれば同時5軸加工が可能。
[画像のクリックで拡大表示]

 DMU 340 Gantryは5軸加工を標準仕様とする。主軸の最高回転速度は毎分1万5000回転。X、Y、Zの直進軸とB、Cの旋回軸の5軸で主軸の位置と姿勢を制御するが、旋回軸(B軸)を水平面に対して50°傾斜させた50°ミーリングヘッドを搭載するのが特徴だ。

 一方、同 200 Gantryは、3軸仕様を標準として同社内製主軸「speedMASTER」を搭載。主軸の最高回転速度は毎分2万回転。オプションで同時5軸用の小型主軸「compactMASTER」を搭載できる。この小型主軸では、C軸に加えてA軸を旋回軸とする90°ミーリングヘッドもしくは、水平面に対して45°傾斜させたB軸を旋回軸とする45°ミーリングヘッドを選べる。

 45°/50°ミーリングヘッドはB軸が傾斜しているため、これらの旋回軸から加工点(工具先端)までの距離を短くでき、加工精度を高められるという。また、50°ミーリングヘッドは最大10°のアンダーカット加工が可能だ。

図3 DMU 340 Gantryの加工室内
図3 DMU 340 Gantryの加工室内
B軸旋回軸が50°傾斜したミーリングヘッドを搭載する。
[画像のクリックで拡大表示]
図4 DMU 200 Gantryの加工室内
図4 DMU 200 Gantryの加工室内
JIMTOFの同社ブースではB軸旋回軸が45°傾斜した仕様のミーリングヘッドを搭載した機体を披露した。
[画像のクリックで拡大表示]

 X/Y/Z軸の移動量は、DMU 340 Gantryが3400/2800/1250mm、同 200 Gantrが2000/2000/1200mm(いずれも標準仕様)。ワークの最大積載量はいずれも10tだが、それぞれオプションで30tおよび20tまで拡張できる。

 DMU 340 Gantryは、同社伊賀工場で既に3台が稼働中。「鋳物ベッドなどの加工に使っている。主軸の回転速度が速く高速加工が可能で、従来の門形機で50時間かかっていた加工時間を半減できた」(同社)という。