今後のAIに関しては、専門知識や活用ノウハウを備えた人材の確保が不可欠になる。田中はIT人材の不足が叫ばれている現状に触れ、4人には人材の確保と育成についても質問した。大目氏はAI関連の人材はベトナムや台湾で数多く確保できており「足りている」という。ただし「AIを使えば、こんなことができると提案可能な人材は不足している」と話す。

モデレーターを務めた日経BP社 日経 xTECH編集シニアエディターの田中淳
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 西村氏はプログラミングは勉強次第で習得できると語ったが、「目の前のタスクだけでなく、利用する人を想像しながら仕事ができる人材がもっと多くいると助かる」と希望を述べた。松田氏は年間3000人ほどの応募があるなかで「リスクを取って社会がザワつくようなことを追求できるチャレンジングな姿勢を持った人材が欲しい」と漏らす。林氏はAIで建設業界の人手不足を解消しようとしたものの、「AIの課題が多く、人手が足りていないのはむしろ我々のほうだと気づかされた」と打ち明けた。

 最後に田中は、AI導入を考えている企業に向けてのアドバイスを全員に求めた。西村氏は「AIの技術だけを考えるのではなく、使う人のことまで考えたシステムを検討することが大切だ」と述べた。大目氏は「AIを使って『何をやるか』を明確に考えてほしい」と語り、松田氏も「AIという道具をどう使うかの目的設計が何より重要」と応じた。林氏は「事前にはっきりとした課題を設定しておくとよい」とコメント。こうしてパネルディスカッションを終えた。

■変更履歴
公開当初、1ページ目の一番下の段落で「毎年100万件以上のがんに関する論文」とあったのは「毎年100万件以上のがんを含めた医学・生物学に関する論文」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2018/10/22 18:00]