保険と電子機器。事業領域は違うが、共通の課題は「デジタル化」の波が押し寄せていることだ。「日経 xTECH EXPO 2018」(2018年10月17~19日、東京ビッグサイト)の基調講演では、業界の有力企業であるSOMPOホールディングス、オムロン サイニックエックスからキーパーソンを招き、AI(人工知能)、IoT(Internet of Things)、ロボティクス、ブロックチェーンといった革新的な技術の進化と共にやってくる「デジタル時代」の戦い方を聞いた――。

・これが「デジタル時代」の戦い方、SOMPOとオムロンの挑戦(後編) 2018年10月31日 公開予定

保険からの脱却なるか

 「我々は保険を卒業する」――。同基調講演に登壇したSOMPOホールディングスグループCDO(最高デジタル責任者)で常務執行役員の楢﨑浩一氏はこう言い放った。保険を主軸とする同社であるが、これからは、安心・安全・健康をキーワードとした総合サービス業に姿を変えていく方針を示す。

SOMPOホールディングスグループCDOで常務執行役員の楢﨑浩一氏(撮影:菊池 一郎、以下同じ)
SOMPOホールディングスグループCDOで常務執行役員の楢﨑浩一氏(撮影:菊池 一郎、以下同じ)
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 楢﨑氏によれば、保険はカスタマーエクスペリエンス(顧客体験)が最悪な商品の一つ。多くの人間にとって普段は関わりたくない商品だからだ。家のタンスやクルマのダッシュボードに保険証券を長く保管しており、その姿をめったに見ることは無い。商品の存在を意識するのは決まって不幸があった時だ。たとえ保険金が下りようと、不幸な体験を記憶から消すことは難しい。

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