JR東日本の駅に設置されているデジタルサイネージが付いた飲料自動販売機。ご覧になったことがある読者も多いだろう。47インチ(47型)の大型ディスプレーに飲料缶/ボトルの静止画が並ぶ。欲しい飲料の静止画にタッチして、飲料を選ぶ。そのタッチパネルを製造したのが英Zytronic(ザイトロニック)社。「electronica 2018」(ドイツ・ミュンヘンで11月13日~16日に開催)の同社ブースで、Ian Crosby氏(Sales and Marketing Director)に話を聞いた。
実は日経 xTECHにおいては、タッチパネルは他の記者が主に担当している(記者は主に半導体をカバー)こともあり、同社の名前を聞くのは今回が初めて。正直にそう伝えると、Crosby氏はこういった。「JR東日本の駅に、大きなタッチパネルが付いた飲料の自動販売機があるのはご存じですよね。あのタッチパネルは47インチの大きさで、我々が作りました」(同氏)。そのタッチパネルはZytronic独自の静電容量方式「Projected Capacitive Technology(PCT:投影型静電容量技術)」で動作する(関連ニュースリリース)。100点以上のマルチタッチが可能だという。タッチパネルの製品名は「ZYBRID」である。
件(くだん)の自販機は、大きなディスプレーを備えており、飲料の静止画だけでなく、動画なども表示するデジタルサイネージ機能を持つ。自販機のメーカーは富士電機で、名称は「デジタルサイネージ自動販売機『JX34』」である(関連資料)。そして、同自販機を飲料事業に使っているのが、JR東日本ウォータービジネス(関連プレスリリース)。当該自販機に描かれている「acure」はJR東日本ウォータービジネスの飲料自動販売機ブランドである。