
2019年1月8日~11日に米ラスベガスで開催される、米国最大のコンシューマーエレクトロニクス関連の展示会「CES 2019」をレポートする。
2019年1月8日~11日に米ラスベガスで開催
2019年1月8日~11日に米ラスベガスで開催される、米国最大のコンシューマーエレクトロニクス関連の展示会「CES 2019」をレポートする。
自動車向けにNuance Communicationsが開発
音声認識システム大手の米ニュアンス・コミュニケーションズ(Nuance Communications)が、音声認識の使い勝手を高める手段として車室内に搭載するカメラに目を付けた。カメラで運転者の感情や視線を推定することで、“空気”を読んだ音声案内の実現を目指す。
「ライドシェアリングに最適化した車両の開発要請がある。特に重要になるのが、移動中を快適に過ごせるインテリアだ。単なる部品供給ではなく、“体験”を提案している」。自動車部品大手のフランス・フォルシア(Faurecia)でCEOを務めるPatrick Koller氏が、新たな商機をつかみにいく。
用途に応じて「上物」を変更
ある時は「タクシー」に、またある時は「トラック」に。ごみ収集車にも、医療用車両にもなる。さらに、採れたての野菜や作りたての弁当を運んで売る移動式店舗としても利用可能。そんな変幻自在の小型電気自動車(EV)を提案する企業が、「CES 2019」では相次いだ。
“スマートフォンの次”として期待を集めたウエアラブル機器だが、どれもスマートフォン並みの普及には至っていない。そんな中、明確に利用シーンを限定する“ウエアラブル業界のスーパーニッチ”にもかかわらず意外な盛り上がりを見せているのが、2輪車に向けて開発が進むスマートヘルメットだ。ライダーの安全性や利便…
コンシューマーエレクトロニクスの世界最大級の展示会「CES 2019」で、自動車関連の出展が集う展示場(ラスベガスコンベンションセンター)の北ホール。その中でひときわ異彩を放っていたのが、米ベルヘリコプター(Bell Helicopter)が出展した「BELL Nexus」である。直径8フィート(約…
フランスの化粧品大手のロレアル(L'Oreal)は、皮膚のpHを調べるための皮膚に貼る使い捨て式センサーシステム「My Skin Track pH」を「CES 2019」で展示した。微量の汗のpHによりセンサーの色が変化し、それをスマートフォンのアプリで読み取って判定する。
スマートアパレル「e-skin」を手掛けるXenomaは、同製品シリーズの6軸センサー(慣性センサー)搭載モデルでモーションキャプチャーを実現する技術を開発し、「CES 2019」(2019年1月8~11日、米国ラスベガス)で展示した。展示したのはスパッツ形の製品で、脚の動きが検知できることをデモ…
パリで実証中、サービス展開見据える
フランス・ヴァレオ(Valeo)は、車室内向けの空気清浄機を開発した。「Valeo Oxy’Zen」と名付けたシステムで、車室内と車外の空気の状態をリアルタイムで監視する機能を備える。空気センサーで収集したデータはクラウドに蓄積し、大気汚染情報を提供するサービスへの展開を見据える。
参入続々、しのぎを削る次世代ディスプレー技術
「CES 2019」では、5GやIoTなどネットワーク社会のインフラとなる技術がホットな話題だった。一方、これまでCESのトッピックスとなってきた大画面テレビの表示デバイス(ディスプレー)技術は、今なお進化を続けている。有機EL(OLED)や量子ドット(QD)に続き、マイクロLEDやミニLEDとい…
「まるで『E3』のようだ」――。ソニーが「CES 2019」の開催前日(現地時間で2019年1月7日)に開催したプレスカンファレンス(報道機関向け発表会)に対する筆者の感想である。
麻倉怜士CES報告
キヤノンは、社内で進む革新の動きを外から見ることが難しい会社の1つだが、カメラの未来を占う新しいアイデアが飛び交っている。CESでは、昨年(2018年)から、近未来カメラの展示を始めた。来場者に意見を聞き、報道の反響を捉え、商品化に生かすためだ。
麻倉怜士CES報告
面白い液晶技術を「CES 2019」(2019年1月8日~11日、米ラスベガス)の会場で見つけた。中国ハイセンス(海信)が展示した新パネル技術、液晶2枚重ね方式の「ULED XD」だ。4K液晶パネルとバックライトの間にフルHD液晶パネルを挟む。
200Hz~20kHzの音域を再生可能なピエゾ・スピーカーを2019年半ばに量産化へ
TDKは、200Hz~20kHzの幅広い音域を再生可能な超薄型・高出力のピエゾ・スピーカー「PiezoListen」の開発品を「CES 2019」に出展した。2019年半ばごろに量産化したい考えである。
麻倉怜士CES報告
昨年(2018年)のCES報告で筆者は韓国LGディスプレーの巻き取り型有機ELディスプレーの試作機をリポートしたが、早くもその製品版「OLED TV R」が今回の「CES 2019」(2019年1月8日~11日、米ラスベガス)に登場した。
麻倉怜士CES報告
「CES 2019」におけるテレビの話題といえば、何と言っても8Kだ。CESの主催者である全米民生技術協会(CTA)が開幕前に行ったプレゼンテーション「CES 2019 Trends to Watch Presentation」では、米国における8Kの展開や、NHKが世界に先駆けて2018年12月…
79GHz帯品、2022~23年ごろ量産へ
アルプスアルパイン(2019年1月1日にアルプス電気から社名変更)は、車両周囲10m程度の状況を把握するためのミリ波レーダーを開発した。超音波センサー(ソナー)からの置き換えを狙う。2022~23年ごろの量産を目指す。
WHILLは1人乗りの超小型のモビリティー「WHILL」に自動運転機能を追加した移動体を「CES 2019」(2019年1月8~11日、米国ラスベガス)で初披露した。
韓国LG電子(LG Electronics)が「CES 2019」(2019年1月8~11日、米国ラスベガス)で展示した、スクリーンのような巻き取り式の大型有機EL(OLED)テレビ「LG SIGNATURE OLED TV R(R9)」。同社は巻き取り式のOLEDについて、2018年にはスイート…
麻倉怜士CES報告
2019年のオーディオ分野のキーワードは「イマーシブサラウンド」だ。イマーシブとは「没入できる」という意味。「3Dサラウンド」もイマーシブサラウンドと同じ意味だ。
既存のヘッドホンで対応可能
「ハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)やノイズキャンセリング(ノイキャン)に続く、オーディオ事業の第3の軸として、360度音場による臨場感の向上を提案したい」――。ソニー 専務で、ホームエンタテインメント&サウンド事業担当の高木一郎氏はこう意気込む。その具体策が、「CES 2019」で発表・デ…