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 開発品の検知角度は、水平90度×垂直90度である。検知距離は10m。車両1台当たり、10個程度の搭載を想定する。コネクター部を除く寸法は55×40×22mm(図3)。

図3 2022~23年ごろの量産を目指す
図3 2022~23年ごろの量産を目指す
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 検知角や距離分解能を高めるため、79GHz帯(77G~81GHz)の周波数を採用した。79GHz帯レーダーは、距離、速度、角度の全てにおいて、24GHz帯や77GHz帯のレーダーよりも優れた分解能を持つ(図4)。

図4 分解能に優れる79GHz帯のミリ波レーダー。図の直方体が小さいほど分解能の値が小さく高精度
図4 分解能に優れる79GHz帯のミリ波レーダー。図の直方体が小さいほど分解能の値が小さく高精度
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 検知能力が高まるのは、77GHz帯の帯域幅が1GHzなのに対して、79GHz帯は4GHzと広いからだ。距離分解能は帯域幅に比例して高まる。実際、アルプスアルパインの開発品は帯域幅を4GHzいっぱいに使っている。原理的には4cmの距離精度を実現できる。

 車体外観の見栄えに関しては、超音波センサーでは必須だったバンパーへの穴開けから解放される。ミリ波レーダーの電波はバンパーを透過する。実際、GMのクルーズAVのバンパーには、外観デザインにおいて“邪魔者”だったバンパーに並ぶ超音波センサーの穴は無い。

 アルプスアルパインは、79GHz帯を使った中長距離監視用のミリ波レーダーも開発した(図5)。検知距離は、140mあるいは220mである。コネクター部を除く寸法は90×110×30mm。

図5 長距離監視用のミリ波レーダー
図5 長距離監視用のミリ波レーダー
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