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チルトローターを採用、推進系はハイブリッド

 BELL Nexusは、ガスタービンで発電機を回して得た電力を使ってモーターを駆動し、ローターを回転させる「ハイブリッド型」のeVTOL機。eVTOL機には、2次電池の電力だけでモーターを駆動させる「フル電動型」もある。だが、現状の2次電池の重さ当たりの容量(エネルギー)密度が足りないとの判断から、まずハイブリッド型を選択した。将来、2次電池の容量密度が増えた場合は、フル電動型に移行する考えだ。

 BELL Nexusは、「チルト型」のローターを採用する。チルト型は、離陸時には、地面に対してローターが水平(ローターの回転軸を垂直)になるようにし、地面に向けて風を吹き付けて浮上する。浮上後、ローター部が地面に対して垂直、あるいは斜めに傾くように回転させて、水平方向の推進力を得て、目的地まで飛行する。これにより、垂直離着陸を可能にし、巡行時は大きな推力を得やすくする。

 こうしたチルト型のローターを備えたeVTOL機は、競合も開発中である。これに対してベルヘリコプターは「V-22 Osprey(オスプレイ)」や「V-280 Valor(バロー)」といったチルト型の軍用機を実用化した実績がある。チルト型のeVTOL機を手掛ける企業の中でも、頭一つ抜けた存在と言える。

BELL Nexusのローター(撮影:日経 xTECH)
BELL Nexusのローター(撮影:日経 xTECH)
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