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5社と協業、電動推進系は600kW

 ベルヘリコプターは、5社と協業しながら、BELL Nexusを開発する。航空機業界の「ティア1」であるフランスSafran(サフラン)グループや電池パックなどを手掛ける米Electric Power Systems(EPS)、フライト・コントロール・システムなどを手掛けるフランスThales(タレス)、航空機向けアクチュエーターなどを手掛ける米Moog、航空機用ナビシステムなどを手掛ける米Garmin Internationalである。

 Safranはターボジェネレーター(ターボエンジン+発電機)などのハイブリッド推進系とその駆動システムを、EPSはエネルギー(電力)貯蔵システムを、Thalesはフライト・コントローラー・コンピューターを提供する。Moogはフライト・コントロール・アクチュエーターを開発する。Garminはアビオニクス(航空機に搭載する電子機器)を自律飛行向けのビークル・マネジメント・コンピューターに統合する役目を担う。

 ベルヘリコプターはその担当者が集うトークイベントをCES 2019のブースで行った。そこに登壇したSafran VTOL&STOL Hybrid Propulsion System, VP ProgramのJean-Baptiste JARIN氏によれば、電動推進系の出力は600kWほどだという。2次電池の容量は45kWhである。離陸時は、ターボジェネレーターと2次電池の2つの電力を利用する。離陸時に必要な電力を100とすると、このうちターボジェネレーターが90を、2次電池が10を占めるという。巡航時は、基本的にターボジェネレーターの電力だけを利用する。巡航中、ターボジェネレーターで直接2次電池を充電する。ただし、時には2次電池の電力だけで巡航する場合もあるという。

BELL Nexusの開発で協業する5企業の担当者が登壇したトークイベントの様子。左から3番目にいる男性がSafranのJARIN氏(撮影:日経 xTECH)
BELL Nexusの開発で協業する5企業の担当者が登壇したトークイベントの様子。左から3番目にいる男性がSafranのJARIN氏(撮影:日経 xTECH)
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 BELL Nexusは、パイロットを含めて5人乗り。将来は自律飛行も視野に入れている。最高時速は150マイル(約241km)で、航続距離は150マイル(約241km)である。

Safranが見せたBELL Nexusの電動推進系の概要。上下にあるのが、ローターを回転させる6つのモーター。右側にあるのがターボジェネレーター、左側にあるのが2次電池である。中央にあるのは、電力を融通する制御装置である。スライドはSafran(撮影:日経 xTECH)
Safranが見せたBELL Nexusの電動推進系の概要。上下にあるのが、ローターを回転させる6つのモーター。右側にあるのがターボジェネレーター、左側にあるのが2次電池である。中央にあるのは、電力を融通する制御装置である。スライドはSafran(撮影:日経 xTECH)
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