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「空飛ぶバイク」や地上走行型も

 ベルヘリコプターのような大手企業だけでなく、新興企業も空飛ぶクルマを出展していた。例えば、1人乗りのeVTOL機を展示したのは、米ElectraFlyである。バイクのようにまたがって乗る。四隅に上下に1つずつ、計8つあるモーター駆動のローターと、胴体下部に設置した小型ジェットエンジンで飛行する。

ElectraFlyの1人乗り機体。胴体下部にある銀色の筒状の物体がジェットエンジン(撮影:日経 xTECH)
ElectraFlyの1人乗り機体。胴体下部にある銀色の筒状の物体がジェットエンジン(撮影:日経 xTECH)
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 地上走行可能なeVTOL機を開発中なのは、米NFTである。日本人のカプリンスキー真紀氏と、夫でイスラエル人のガイ・カプリンスキー氏が2018年にシリコンバレーで起業した。防衛産業に強みを持った「ドローン先進国」であるイスラエルにも開発拠点を設ける。ドローン分野で経験豊富なイスラエルの技術者を採用している。こうした背景から、CESでは、スタートアップの出展エリア「エウレカパーク(Eureka Park)」のイスラエル関連の企業が集うコーナーに出展していた。

NFTの出展ブース(撮影:日経 xTECH)
NFTの出展ブース(撮影:日経 xTECH)
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 NFTは当初、CES 2019で空飛ぶクルマのデザインを公開し、そのスケールモデルを展示する予定だった。しかし、それを中止し、一足飛びにフルスケール機を試作して、2019年10月ごろに試験飛行を実施することにした。既に機体のデザインは決めており、10月ごろにそのデザインを公開する考えだ。

 フルスケール機の開発を加速させるため、現在20人ほどいる技術者を35人まで増やす予定。現時点では自己資金で研究開発を進めており、フルスケール機の開発や人員増強のために、その資金額を500万米ドルまで増やす考えである。

 量産に関しては、製造経験豊富な自動車分野のメーカー、中でも日本の自動車メーカーや自動車部品メーカーと連携したいとしている。ただ、現在、強い関心を寄せているのは、欧州のティア1企業だという。

 このほか、LiDARメーカーの米Quanergy Systemsのブースに、日本の新興企業SkyDrive(本社東京)のeVTOL機のスケールモデルやその説明パネルなどが展示されていた。なぜ、SkyDrive関連の展示があるのか。Quanergyの説明員に質問したところ、「SkyDriveは我々の製品のユーザーだから」との回答を得た。

Quanergyのブースにあった、SkyDrive関連の展示(撮影:日経 xTECH)
Quanergyのブースにあった、SkyDrive関連の展示(撮影:日経 xTECH)
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