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 米国シリコンバレーの中心地、パロアルトにUplift labsという人工知能(AI)のスタートアップ企業がある。テスラジャパン(東京)で以前、社長を務めていた樺山資正氏が共同創業した会社だ。

 そのUpliftが、世界最大級のスポーツ産業関連のカンファレンス「MIT Sloan Sports Analytics Conference(SSAC) 2019」で、AIを活用したスポーツトラッキングのシステムを初公開した。「iPhone」などのスマートフォンや「GoPro」など市販カメラの映像からでも「ミリ単位の精度を実現する」(樺山氏)という。

 このシステムでは、2台以上のカメラを使う。映像から14個の関節をAIでリアルタイムに検出し、プレーヤーの3Dモデルを作る。同時にテニスやゴルフのスイング時の関節の角度や、それが動くスピード、体の傾きなどのデータを弾き出す。

 これによってスイングの改良点などを見つけられる。アプリの画面にはカメラの映像と3Dモデル、トラッキングしたデータが表示されるので、スイングを詳しく分析することが可能だ。昨今ではAIを使って映像からトラッキングするシステムは珍しくないが、スイング分析に使えるほど高い精度を実現しているシステムは少ない。Upliftでは、まずはプロスポーツのコーチなどが選手の指導に使うことを想定している。

テニスでのトラッキングのデモ。カメラの映像と3Dのモデル、右にデータが一画面に表示される。データとして「体の中心が動く速度」「右手首が動く速度、加速度」「右ひじの角度」がグラフで表示され、映像やモデルと同期している。このデモでは、60fpsのGoProのカメラ2台で撮影したという
テニスでのトラッキングのデモ。カメラの映像と3Dのモデル、右にデータが一画面に表示される。データとして「体の中心が動く速度」「右手首が動く速度、加速度」「右ひじの角度」がグラフで表示され、映像やモデルと同期している。このデモでは、60fpsのGoProのカメラ2台で撮影したという
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