「このロボット、マイセンの食器を扱うにはまだ早いのかしら」。
 こう語ったのはドイツのメルケル首相。欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」(2019年4月1日〜5日、会場はドイツ・ハノーバー国際見本市会場)を2019年4月1日に訪問した際、独イグス(igus)が参考出展した家庭用協働ロボットの試作機が、サンプルの白い皿を落としたのを見た時の弁だ(図1)。

図1 独イグスのブースを訪問したドイツのメルケル首相
図1 独イグスのブースを訪問したドイツのメルケル首相
メルケル首相はイグスが参考出展した家庭用協働ロボットを見学した。(撮影:日経ものづくり)
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 同社代表取締役社長のフランク・ブラーゼ氏は、「このロボットはあくまでも試作。2年後をめどに完成させ、商品化する予定だ」と説明。メルケル首相が2年後に任期満了を迎えるのを踏まえ、「2年後にはこの家庭用ロボットが、現在の側近と同じようにメルケル首相を支えるかもしれない」と軽妙に対応した。

 機械部品メーカーのイグスは、樹脂製のケーブル保護管やギア、軸受の製造を得意とする。Hannover Messe 2019で公開した家庭用協働ロボットでも樹脂製のギアを採用(図2)。軽量化と低コスト化を図った。ギアの材料である樹脂は潤滑材を含有するので通常の金属製のギアとは異なり、油をさしたり磨いたりといったギア部分のメンテナンスが不要だ。

図2 イグスが参考出展した家庭用協働ロボット
図2 イグスが参考出展した家庭用協働ロボット
樹脂のギヤを採用するなどして軽量化や低価格化を図る。(撮影:日経ものづくり)
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