オン・セミコンダクターは、千葉県幕張メッセで開催の「TECHNO-FRONTIER 2019」(2019年4月17〜19日)に構えたブースにおいて、米ON Semiconductorの新設計ツール「Strata Developer Studio」(以下、Strata)を紹介した。Strataは米国では2019年1月の「CES 2019」(ラスベガスで開催)の際に紹介され、欧州では同年2月の「embedded world 2019」(ドイツ・ニュルンベルクで開催)においてデモンストレーションが行われた(関連記事1)。
Strataの日本での公開は、今回が初めてである。ON Semiconductorは、半導体製品を使った応用開発に向けて、さまざまな設計ツールを提供してきた。こうした既存の設計ツールと、新たな設計ツールであるStrataの最大の違いは、Strataが同社のクラウドに接続されていることだ。このため、Strataが稼働するPCと対象の半導体製品が載った評価ボードとをUSB接続するだけで、どの評価ボードであるかが自動認識されて、(Strataが稼働する)PCにクラウドから開発に必要なデータが送られてくる。ユーザーはすぐに評価ボードを使って開発を始められる。
クラウドからは、データシートや、評価ボードの設定に必要な項目、評価ボードの設計データ(レイアウトデータ)、FAQ、などが送られてくる。これまでは、評価ボードが手元にあっても、設計ツールに必要な各種情報はユーザー自身がセットする必要があった。その手間がStrataでは不要になった。今回のTECHNO-FRONTIER 2019のブースでは、USB PD準拠ICのStrata対応評価ボードである「STR-USBC-4PORT-200W-EVK」などを使って、Strataのデモンストレーションを実施していた。