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 オーストラリアのオーロララボ(Aurora Lab)は、金属粉末の積層と溶融結合を同時並行的に実行する方式で造形速度を飛躍的に高めた3Dプリンター「RPM-1」を、AM(アディティブ・マニュファクチャリング、付加製造)/3Dプリンティングのイベント「RAPID+TCT 2019」(2019年5月20~23日、米国デトロイト)に出展した。「1日に1tの造形能力の実現を目指している」(同社)とする。

図1 オーストラリアのオーロララボが出展した金属3Dプリンター「RPM-1」の試作機
図1 オーストラリアのオーロララボが出展した金属3Dプリンター「RPM-1」の試作機
材料の積層と溶融結合を同時並行的に実行する方式で造形能力を高めた。1日で1tの造形を目標としている。
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 RPM-1は、平らに敷き詰めた粉末材料の上面をレーザーなどで走査して断面形状部分を溶融結合させ、積層していく「粉末床溶融結合方式(パウダーベッドフュージョン)方式」を採用する。従来の同方式では、1層分の溶融結合を完了してから次の層の材料を供給する。

 これに対して同社が「MCP(Multi-layer Concurrent Printing)」と名付けた技術では、ある層の材料を供給しながら、材料を溶融凝固させるためのレーザー走査を実行する。具体的には、1層分の材料を供給できる細長い容器とレーザーを走査するための窓が交互に並んだすだれ状の造形ヘッドを往復させる。これにより、材料を少しずつ供給しては即座にレーザーを当てて溶融凝固し、その上に次の層の材料を供給できるという仕組みだ。

図3 「MCP(Multi-layer Concurrent Printing)」のイメージ
図3 「MCP(Multi-layer Concurrent Printing)」のイメージ
1層分の材料を供給する細長い容器と、レーザーを照射するための窓が交互に並んだ造形ヘッドを使う。
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 RPM-1は2020年春に発売する予定だ。仕様としては、最大造形寸法が直径450mm×高さ400mmで、複数のファイバーレーザーを搭載する。今後、最大造形寸法が2.5×1.5×1mの大型機を開発する計画もあるという。

図2 「RPM-1」による造形サンプル
図2 「RPM-1」による造形サンプル
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