「銀行業は我々が手を出せる場所ではないが、決済業はテクノロジービジネスと言い切れる」。ソフトバンクの福泉武史技術戦略統括技術管理本部FinTech&Innovation室室長は2019年5月28日、日経BPが開催した「テクノロジーNEXT 2019」に登壇し、同社が加盟するブロックチェーン・コンソーシアム「キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループ(CBSG)」の取り組みや狙いを紹介した。

テクノロジーNEXT 2019のブロックチェーンのセッションで講演したソフトバンクの福泉武史技術戦略統括 技術管理本部 FinTech & Innovation室室長
テクノロジーNEXT 2019のブロックチェーンのセッションで講演したソフトバンクの福泉武史技術戦略統括 技術管理本部 FinTech & Innovation室室長
(写真:日経 xTECH)
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 CBSGは通信事業者向けのコンソーシアムである。ソフトバンクと米国のブロックチェーン技術開発スタートアップのTBCAソフト(TBCASoft)、米スプリント(Sprint)、台湾のファー・イーストーン・テレコミュニケーションズ( Far EasTone Telecommunications)の4社によって2017年9月に設立された。通信事業者と利用者向けに、ブロックチェーンを活用した安全な国際送金や決済、個人認証など様々なサービス提供を目指している。

 講演で福泉室長は通信事業者が決済業に乗り出す優位性を強調した。「電話番号というグローバル標準のアドレッシングが既にできている」とし、電話番号で相手を特定して送金するブロックチェーンの決済プラットフォームを目指すと意気込んだ。

 福泉室長は世界各国の銀行口座の保有率とモバイル端末の浸透率を示した。「新興国では銀行口座を持たずに携帯電話を持つ人の割合が高い」と話し、新興国を中心にサービス提供を目指すとした。

 最後に「CBSGは通信業界に特化しており、ブロックチェーンコンソーシアムの中では一番成長が速いと自負している。モバイルペイメントの革新を担っており、これにDecentralized(分散化)などの要素を取り入れ革命的なサービスをつくりたいというのがソフトバンクの考えだ」と話した。「コンソーシアムはオープンでやっているので参加したい会社は声をかけてほしい」と続け、講演を締めくくった。