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政治とは離れて現実路線貫く

 Yu氏は基調講演で、競合する米Qualcomm(クアルコム)やサムスン電子のチップセットを含めたベンチマークテスト結果を随所に示し、露骨なまでにKirin 990 5Gの優位性をアピールした。5GとAIの活用がメーンテーマの今回のIFAにおいて、「主役」であることを満員の聴衆に印象付けた。

 もう1つ見逃せないのが、IFAを主催するドイツのメッセベルリンが、米中貿易摩擦の矢面に立つファーウェイをあえて基調講演のトップバッターに据えたことだ。

その背景には、ファーウェイの技術力もさることながら、欧州市場における中国の経済的存在感の拡大、コンシューマーエレクトロニクスのサプライチェーンにおいて中国企業はその中心にいるという現実を直視した結果だ。筆者は、もう1つの世界最大級の見本市である米国の「CES」への対抗という意味も大きいと考えている。