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 「これからの家電事業では世界シェア1位の製品をどれだけ作れるかにチャレンジしたい」。こう語るのはパナソニックの家電事業のトップである品田正弘氏(同社 常務執行役員 アプライアンス社 社長)である。同氏は「IFA 2019」(2019年9月6~11日、ドイツ・ベルリン)の会場で報道関係者からの取材に応じ、家電事業の世界戦略や欧州戦略について話した。品田氏が公式に報道関係者の前で話すのは2019年4月にパナソニックの家電事業を担うアプライアンス社のトップに就任して以来初めてのことだ。

パナソニック 常務執行役員 アプライアンス社社長の品田正弘氏 (撮影:日経 xTECH)
パナソニック 常務執行役員 アプライアンス社社長の品田正弘氏 (撮影:日経 xTECH)
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 家電の世界トレンドについて品田氏は「白物家電の世界でも、ローカルフィット(地域ごとに合った仕様)からグローバルスタンダードな製品へとシフトしている」と指摘する。世界共通のグローバルモデルが中心であるテレビなどの黒物家電に対して、洗濯機や冷蔵庫などの白物家電はこれまで地域に最適化した製品が多く、地場のメーカーが強い分野だった。例えば、洗濯機では服の材質や水質などが地域によって異なるため、最適な仕様は地域によって変わる。

 しかし、最近ではこの状況が変わりつつある。品田氏が例に出したのがインドの洗濯機市場である。「インドでは2槽式とドラム式が同時に普及している」(同氏)。かつての日本をはじめとしたアジア各国の洗濯機市場は、最初に2槽式が普及し、次にグローバルモデルに近い全自動やドラム式が普及するといった段階を踏んでいた。ところが、今まさに洗濯機が普及する最中のインドでは、「店頭に並ぶ1/3がドラム式」(同氏)という。

 このように白物家電の世界でもグローバルスタンダードの製品が主流になりつつある。つまり、総合家電メーカーとしては世界シェア1位の製品の数が、そのままブランドの価値につながる。

 「世界で勝てる製品を作るためには、経営資源の配分や開発体制を従来と変える必要がある。急速に変わる業界に対応できる組織に変えなければいけない。11月のIR(投資家)イベントまでに具体的な方針を固めたい」(同氏)とした。