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オフィスの無駄な「待ち」をなくす

 準グランプリは分野ごとに8社が受賞した。まず「オフィスでの無駄な待ち時間を削減する効果が見込める」として、オフィスIoT賞を受賞したのがWHEREの「EXOffice(エックスオフィス)」だ。ビーコンとBluetoothタグを使って従業員や備品類の位置を把握し、結果をオフィスマップに似せたダッシュボード画面に表示する。

 登壇した岩井光久取締役副社長は、同ソリューションの技術的な特徴として「IoT専用LAN」を挙げた。「機械間通信専用のLANを通常のLANとは別に用意した。Bluetoothを使って位置を把握したり、ビーコンのように点滅して位置を示したりといったことを、1つのプラットフォームでできるようにしたのが売りだ」(岩井副社長)。

WHEREの岩井光久取締役副社長
WHEREの岩井光久取締役副社長
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 見える化の仕組みを充実させた狙いについて、岩井副社長は次のように補足した。「社員にタグを持たせると、監視されているとかサボれないとかいった(後ろ向きな)気持ちになるので、(それを上回る)便利さやメリットを同時に知ってもらわなければならない。そこで最近増えているフリーアドレスのオフィスでの人探しや食堂の混雑具合チェック、予約変更の簡単さ、といった見える化のメリットを打ち出すために作った」。

10分で学力の強み弱みを診断

 「教育にデジタル技術を活用する『EdTech』の先進事例」として教育AI賞を受賞したのは「トライ式AI学習診断」。学生の学習能力の強みや弱みをAI(人工知能)で短時間に診断するサービスだ。学生が2択の問いに10分間答えると、AIが学力を診断する。「人とAIの共存」を掲げ事業を展開するギリアが、学習塾大手のトライグループと開発した。

ギリアの増田哲朗HE事業部AIソリューション部取締役・部長
ギリアの増田哲朗HE事業部AIソリューション部取締役・部長
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 登壇したギリアの増田哲朗HE事業部AIソリューション部取締役・部長は「同様のサービスはほかにもあるが、学力の高い層をターゲットにしているものが多い。幅広い学力層の学生を全教科で診断できるのが我々の強みだ。トライグループが持つ豊富なデータがあったからこそ実現した」と述べた。2020年4月の提供開始を予定している。