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用途限定の低コスト水位計を開発

 新技術の導入は新技術情報提供システム(NETIS)を軸に、維持管理や災害対応の分野などで省力化・省人化を果たせる技術などの公募や情報提供を進めている。東川技術審議官は、例としてドローンやロボットを使った構造物の点検システムや、低コスト化して多地点への設置を可能にした水位計などを挙げた。

 「従来の水位計はコストが高く、多くの地点に設置するのが難しかった。そこで、洪水時の水位計測に機能を絞った低コストの水位計の開発をメーカーに公募することで実現できた」。東川技術審議官は低コスト水位計の開発経緯をこう明かした。

 さらに東川技術審議官は、「異業種の視点からも建設業界に技術革新を起こしてほしい」と期待を込めた。実際に、建設業と異業種の企業がタッグを組み、様々な新技術を提案してもらい、現場に導入・活用するプロジェクトが立ち上がっている。作業員が着用する服に導電性の繊維を使って体調管理やストレス評価などができる「スマートウエア」や、コンクリート表面の画像データを人工知能(AI)で解析して品質を評価する診断装置などが実際の現場で導入されていることを紹介した。

国交省は2019年7月、洪水時の河川流量の観測を無人化・自動化する技術の現場実証を始めた(写真:新関 雅士)
国交省は2019年7月、洪水時の河川流量の観測を無人化・自動化する技術の現場実証を始めた(写真:新関 雅士)
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