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 ホンダは、先進運転支援システム(ADAS)用のセンサーを単眼カメラに集約する。第1弾として、フランス・ヴァレオ(Valeo)製の広角カメラを、東京モーターショー2019(TMS2019)で世界初公開した新型「フィット」に搭載した(図1)。

新型「フィット」
図1 ヴァレオのカメラを搭載した新型「フィット」
(撮影:日経Automotive)
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 同社のADAS「Honda SENSING」ではこれまで、単眼カメラとミリ波レーダーを使って車両の前方を監視していた。初期のシステムは単眼カメラが日本電産エレシス製、ミリ波レーダーがデンソーテン製である。最新のシステムでは、ドイツ・ボッシュ(Bosch)製の単眼カメラとミリ波レーダーを使う注)

注)ボッシュの最新カメラは、軽自動車の「N-VAN」や「N-WGN」、中型セダン「インサイト」、中型SUV(多目的スポーツ車)「CR-V」などに搭載されている。このうちN-WGNの自動ブレーキは、街灯がない状況における歩行者検知に対応する。

 これに対して、新型フィットではミリ波レーダーを搭載せず、ヴァレオ製の単眼カメラだけで車両の前方を監視するシステムとした。その理由をホンダは、「今回の広角カメラを使うことで、カメラとミリ波レーダーのセンサーフュージョンを上回る性能を実現できるようになったため」と話す。

 ホンダは今後発売する新型車にも、全面改良に合わせて今回の広角カメラだけを使うシステムを搭載する計画である。センサーを単眼カメラに集約することで、システムコスト下げやすくなる利点もある。