Ryzen 4000シリーズの搭載製品としては、中国レノボ(Lenovo)がCES 2020に合わせて発表した「Yoga Slim 7」を紹介(写真5)。8コアのx86プロセッサーを搭載したノートPCとして世界最薄、最軽量とした。こうした製品は2020年第1四半期より提供が始まり、2020年中に100以上が登場する見込みという。
ゲーミングやクリエイター向けノートPCを想定したHシリーズとしては、TDP45Wの「Ryzen 7 4800H」を発表した。性能面ではTDP45W、TDP95Wのインテル製プロセッサーと比較し、AMDはTDP45WでありながらインテルのTDP95Wを上回ることをアピールした(写真6、写真7)。
64コアのThreadripperやRadeonグラフィックス製品も
プロのクリエイターなどに向けた第3世代Ryzen Threadripperの新製品としては、64コアの「Ryzen Threadripper 3990X」を発表した(写真8)。3990ドルで2020年2月7日に発売する。
インテル製CPUとの比較では、2個の「Xeon Platinum 8280」(56コア)のシステムと比較し、3Dレンダリング性能で優位性をアピールした(写真9)。価格はインテルの2万ドルに対して3990ドルと、「性能差がありながら、価格も安い」(スー氏)とコストパフォーマンスの高さを強調した。
グラフィックス製品としては、「AMD RDNA」アーキテクチャーと7nmプロセスを用いた「Radeon RX 5600シリーズ」として、デスクトップ向けには「Radeon RX 5600 XT」、ゲーミングノートPC向けには「Radeon RX 5600M」などの製品を発表した(写真10)。