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 ホンダは、「CES 2020」(2020年1月7~10日、米国ラスベガス)において、スタートアップ企業を対象とした協業プログラム「Honda Xcelerator(エクセラレーター)」の技術を展示した。協業の場や助言、試作用資金などを提供することでスタートアップを支援し、成果物をいち早く製品やサービスの開発に生かす狙いがある。

 一際目を引いたのは、米ドライブモード(Drivemode)の「Smartphone as Brain」と称するコンセプトだ。運転中にスマートフォンを操作したいという、現状では問題になるが間違いなく存在するニーズに応えるためのHMI(Human Machine Interface)技術である。車両(2輪車/4輪車)とスマホをBluetoothで接続し、ステアリングハンドル上のスイッチや音声でスマホを操作できるようにする。画面は、スマホの画面をそのまま使うか、車載ディスプレーに表示することを想定している。ドライバーはスマホ操作時に進行方向から視線を外さずに済むので、安全性を確保できるという。レベル2やレベル3の自動運転車が普及すると、運転中にスマホを操作したい(が、いざというときはオーバーライドできるようにしておきたい)というニーズが高まると予想されるため、自動運転車を想定した展開も見据えている。

運転中のスマホ操作を可能にするコンセプト「Smartphone as Brain」(写真:日経 xTECH)
運転中のスマホ操作を可能にするコンセプト「Smartphone as Brain」(写真:日経 xTECH)
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2輪車を想定した「Smartphone as Brain」の適用例(写真:日経 xTECH)
2輪車を想定した「Smartphone as Brain」の適用例(写真:日経 xTECH)
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 ドライブモードは、米国シリコンバレーに本社を置くスタートアップ。かつてカーシェアリング大手の米ジップカー(Zipcar)の事業展開に携わっていた古賀洋吉氏と、米テスラ(Tesla)で「Model S」の量産準備を手掛けた上田北斗氏が2014年に創業した。ホンダとドライブモードは2015年からHonda Xceleratorを通じて協業しており、2019年9月には本田技術研究所がドライブモードを完全子会社化している。

 工場の生産ラインでの活用を想定した2種類のアシストスーツも、来場者の関心を集めていた。オランダ・スケレックス(Skelex)の「Skelex 360」と、ドイツ・ヌーニ―(Noonee)の「Chairless Chair 2.0」だ。いずれも動力を使わないパッシブ型で、前者は上向き作業、後者は下向き作業を支援するものである。

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