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 米シーバ(CEVA)は、コンテキストアウエア(周辺の状況を認識可能)なIoT機器の開発に向けたプラットフォーム「SenslinQ」を、CES 2020において発表した(ニュースリリース)。2020年第2四半期(Q2)に提供を開始する。

「SenslinQ」の概要。CEVAのイメージ
「SenslinQ」の概要。CEVAのイメージ
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 SenslinQはSoC(System on a Chip)設計に使うIPコア群と、そのSoC上で稼働するソフトウエア群からなる。このプラットフォームをベースに開発したSoCをIoT機器に搭載することで、コンテキストアウエアなIoT機器が容易に開発できるとする。SenslinQは、マイクロフォンやレーダー、加速度センサー、環境センサー、ToF(Time of Flight)型測距センサーといった様々なセンサーとの接続や、センサー信号の前処理(例えば、ノイズ低減やフィルタリング)、前処理が終わったデータを利用しての状況認識(音声、存在、距離などの検出)、無線通信(Bluetoothや、Wi-Fi、NB-IoT)を使った認識処理結果のホストへの送信、といった全処理をカバーするという。

 CEVAは、SenslinQに含まれるIPコアを利用したSoCのリファレンス設計を用意する。それには、MCU(ArmコアまたはRISC-Vコアベース)、CEVAのDSPコア「CEVA-BX」(関連記事1)、同社のBluetoothやWi-Fi無線通信向けIPコア「RivieraWaves IP」や「RivieraWaves Wi-Fi IP」(関連記事2)、同社のNB-IoT無線通信向けIPコア「Dragonfly NB」(関連記事3)などが含まれる。このリファレンス設計はカスタマイズ可能で、例えば、顧客やサードパーティーの通信向けIPコアを加えることが可能である。

「SenslinQ」のIPコアをベースにしたリファレンス設計の例。CEVAのイメージ
「SenslinQ」のIPコアをベースにしたリファレンス設計の例。CEVAのイメージ
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 SenslinQに含まれるソフトウエア群はCEVA自身やエコパートナーが開発しており、その種類は数多いという。例えば、米Hillcrest Labs(2019年7月にCEVAが買収)が開発した「MotionEngine」。MotionEngineはセンサーヒュージョン(センシングデータのとりまとめや分類)を担う。また、CEVAの音声入力処理ソフトウエア「ClearVox」(関連記事4)をフロントエンドとして使い、同社の音声認識ソフトウエア「WhisPro」を稼働させる。なお、SenslinQプラットフォームにはSenslinQフレームワークが付属している。SenslinQフレームワークはLinuxベースのHAL(ハードウエア抽象化レイヤー)のリファレンスコードや、プロセッサーと各種センサー間でのデータ信号・制御信号交換用のAPIなどから構成される。

「SenslinQ」のソフトウエア構成。CEVAのイメージ
「SenslinQ」のソフトウエア構成。CEVAのイメージ
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