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UWBで道案内

 2019年秋に発売された米アップル(Apple)のスマホ「iPhone11」シリーズには「Ultra Wide Band(UWB)」を使った通信機能が搭載されている。「IEEE 802.15.4a」という規格で、使用周波数は1GHz以下、3.1G~4.9GHz、6G~10.6GHzと幅広い。iPhoneにおけるUWBは超短距離レーダーで、スマホから数メートル程度の距離を誤差数センチで検出する。しかし、搭載はされたものの肝心の用途が不明であった。

 このUWBに展示の多くを割いていたのがオランダNXPセミコンダクターズ(NXP Semiconductors)である。同社の屋外ブースはUWBに関する説明が最も充実していた。

オランダNXP SemiconductorsによるUWBデモ。インフラ側の3DマップとユーザーのUWBの組み合わせで屋内ナビゲーションを実現する。
オランダNXP SemiconductorsによるUWBデモ。インフラ側の3DマップとユーザーのUWBの組み合わせで屋内ナビゲーションを実現する。
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 NXPによるとモバイル機器におけるUWBの活用シナリオの1つは「屋内ナビゲーション」である。ブースでは博物館での使用例を披露した。UWB対応スマホを持つ訪問者は、博物館の3次元地図にアクセスし、スマホのUWBレーダーを使ってスマホと壁などとの位置関係を測定することで訪問者の位置を推定し、3次元地図上に位置を表示する。この場合は、建物内部の精密な3次元マップを作成する必要があるという。

 自動車での活用も考えられている。例えば駐車場や自動車に普及すると、空きスペース探しなどが楽になると期待されている。車社会である米国では、駐車場の空きスペース探しは、運転者に共通の悩みだ。