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 2020年1月、米国ラスベガスで開催されたCES 2020のディスプレー関連展示では、最新の動向だけでなく、過去の展示との比較で技術の進展や今後の方向性も実感できた。

 まずは最近注目を浴びているマイクロLEDとミニLEDにフォーカスしてリポートする。

表示性能の進化続く液晶とフレキシブルで勝負の有機EL

 ディスプレーの大きな流れは、この10年来繰り広げられているLCD(液晶)とOLED(有機EL)の競争に、マイクロLEDが割り込もうとしているというものだ。この構図は、ここ2、3年のCES展示にはっきりと映し出されている。膨大な内容と様々な視点(技術や製品の切り口)があるので簡単にまとめるのは難しいが、まずは大画面ディスプレーという切り口で、20年のCES 2020のトピックスを筆者の視点で抜き出してみた(図1)。

図1 CES 2020に展示された主な大画面ディスプレー
図1 CES 2020に展示された主な大画面ディスプレー
筆者の視点で抜き出したが、この他にも様々な展示が繰り広げられ、ディスプレー技術の多様さと将来の方向を実感できる(撮影:北原 洋明)。
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 液晶は後述するミニLEDバックライトやDual Cell(デュアルセル)による表示性能の進化が続いている。有機ELは液晶を逆転すべく、Rollable(巻き取り)やFoldable(折り畳み)といったユーザービリティーのアピールに力を注いでいる。液晶と有機ELはこれまで大画面化と高精細化で競い合っており、19年までに先行企業は60~120インチクラスの8Kまで到達、20年は全ての企業が8K-TVを展示した。

 一方で、マイクロLEDも急速に進化しており、大画面化ではタイリング化の特徴を生かして既に100インチを大きく超えるものが続出している。解像度も19年の展示は4Kだったが、20年は8Kの展示も出てきた。性能だけでみれば既に液晶や有機ELをキャッチアップしていると言ってもよいだろう。マイクロLEDの次なる課題は、どうやって新たな市場を創り出すかに移ってきている。

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