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 ソニーグループ(ソニーセミコンダクタソリューションズと米Sony Electronics)とフランスの新興企業プロフェシー(Prophesee)は共同で、「イベント駆動」と呼ばれるタイプのイメージセンサーの性能を向上させた(発表資料)。従来のイベント駆動型のイメージセンサーに比べて、画素サイズが小さくて多画素化に向く、ダイナミックレンジ(DR)が広い、撮像速度が高い、プログラマブルで柔軟性が高いといった特徴を備える。Propheseeのイベント駆動型イメージセンサーの技術と、ソニーグループの製造技術などを組み合わせて実現した。この新型センサーについて「ISSCC 2020」で発表し、講演後の「デモセッション」で動作する様子を見せた。さまざまな環境下で高速に移動する物体を検出するマシンビジョン用途に向ける。

開発したイベント駆動型イメージセンサーのチップ写真と特性の比較
開発したイベント駆動型イメージセンサーのチップ写真と特性の比較
ソニーグループとプロフェシーの発表スライド。(出典:ISSCC)
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デモセッションのブースの様子
デモセッションのブースの様子
(撮影:日経クロステック)
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 従来型のイメージセンサーの場合、一定のタイミング(フレーム速度)で撮影する。一方、イベント駆動型では被写体の動きや周囲の環境変化といった変化(イベント)に応じて、1画素ごとが独立して動作する。画素それぞれに入射する光の輝度の変化を非同期で検出して、変化したデータを座標や時間情報と組み合わせて出力する。こうした動作原理によって、もともとイベント駆動型は従来型に比べて、ダイナミックレンジが広い、撮像速度が高い、撮像時の遅延時間が短い、消費電力が小さいといった特徴がある。このイベント駆動型の特性を向上させたのが、今回の成果だ。

イベント駆動型イメージセンサーの説明
イベント駆動型イメージセンサーの説明
(出典:ソニーグループとプロフェシーのプレスリリース)
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 開発品の画素サイズは、4.86μm角で、Propheseeの現行品の15μm角に比べて大幅に縮小させた。これにより、イベント駆動型として多画素の1280×720画素を実現した。