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 パナソニックは、250m先まで測距できる距離画像センサーの性能を大幅に高めて、その成果を「ISSCC 2020」で発表した(発表資料)。2018年の「ISSCC 2018」で発表した従来品に比べて、距離分解能(距離解像度)を約15倍以上に、画素数を約4倍にした。具体的には、高分解能が求められる10~100mの範囲で、1~10cmの分解能を可能にした。画素数は約100万(1200×900)である。従来品では距離分解能は150cmで、約25万画素だった(発表資料)。今回の距離画像センサーは、車載用途のほか、監視カメラや産業用カメラへの適用をにらむ。講演後に実施されたデモセッションで動作する様子を見せた。デモスペースには、その実力を一目確かめようと大勢の参加者が訪れた。

 距離計測には、赤外光を照射し、反射光が戻るまで時間を利用して算出する「ToF(time-of-flight)」を用いる。ToFには、大別して「直接(ダイレクト)方式」と「間接(インダイレクト)方式」の2つがある。前者は、100m以上の長距離測定に向くものの、分解能を高めにくい。後者は、高い分解能を実現しやすいものの、長距離測定に向かず、「一般に10~20m、長いもので40m前後ほど」(デモブースの説明員)にとどまる。

今回の距離画像センサーのチップ写真
今回の距離画像センサーのチップ写真
パナソニックのスライド(出典:ISSCC)
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今回の距離画像センサーと、他の研究成果の比較
今回の距離画像センサーと、他の研究成果の比較
パナソニックのスライド(出典:ISSCC)
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パナソニックのデモブースに多くの人が詰めかけた
パナソニックのデモブースに多くの人が詰めかけた
(撮影:日経クロステック)
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