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 独igus(イグス)は、アディティブ製造(AM、3Dプリンター)による製造受託サービスを強化する。このほど、1回の印刷で最大3mと大きい部品製造に対応した。機械加工部品に比べて材料を大幅に減らせ、最大80%の軽量化とコスト削減を可能にしたという。世界的なカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)需要を追い風に、2021年の新提案として売り込む。

技術解説するigus Head of Business Unit Additive ManufacturingのTom Krause氏。(出所:igusによるライブストリーミングの画像をキャプチャー)
技術解説するigus Head of Business Unit Additive ManufacturingのTom Krause氏。(出所:igusによるライブストリーミングの画像をキャプチャー)
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1回の印刷で最大3mと大きい部品製造に対応。材料を大幅に減らせ、最大80%の軽量化とコスト削減を実現した。(出所:igusによるライブストリーミングの画像をキャプチャー)
1回の印刷で最大3mと大きい部品製造に対応。材料を大幅に減らせ、最大80%の軽量化とコスト削減を実現した。(出所:igusによるライブストリーミングの画像をキャプチャー)
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 オンライン開催となった世界最大級の産業技術展示会「HANNOVER MESSE 2021: Digital Edition」(21年4月)で技術概要を解説した。登壇した同社Head of Business Unit Additive ManufacturingのTom Krause氏は「大きい部品コンポーネントになるほど材料や時間をより節約できる」と同技術の効果を説明した。

 同社のアディティブ製造は、自社開発のトリボフィラメント「iglidur(イグリデュール)I150」「iglidur I151」を使う点に特徴がある。同材料は、一般的なABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)やPETG(高強度ポリエチレンテレフタレート)、PLA(ポリ乳酸)などのプラスチックに比べて最大約50倍の耐摩耗性を持つ。長期間の稼働を続ける機械部品に活用しやすい。

 また、同社はオンラインによるアディティブ製造の受注に力を入れている。顧客は3次元データをオンラインでアップロードし、希望の材料と製造方法を入力すれば、システムが瞬時に見積もりをはじき出す。注文時間は延べ数分。その後1~3日で製造・出荷する。1個から1万個までのバッチサイズ(ロットサイズ)に柔軟に対応し、世界5000社以上の顧客から支持を得ている。

 igusは、独西部ケルンに本社を置くプラスチック材料の開発や金型・成形技術の世界大手。世界72カ国にサービス網を展開し、製品・サービスを提供している。