ものづくり技術の展示会「名古屋ものづくりワールド」(ポートメッセなごや、2021年4月13~16日)が開催された。製造業の自動化、IoT対応、DX、加工技術などの革新が進む中、注目の展示を紹介する。

名古屋ものづくりワールド2022
目次
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金属AMで内部空間に粉を残さないノウハウ示す造形品、中央エンジ
中央エンジニアリング(東京・千代田)は、金属アディティブ製造(AM)の造形とともにコストパフォーマンスや造形方案といった事前評価提供するサービスについて「名古屋ものづくりワールド2022」(2022年4月13~15日、ポートメッセなごや)に出展した。品質保証のノウハウを盛り込んだ造形サンプルを展示…
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内径わずか20μmも可能 パイロットのセラミックス製パイプ
細くて小型のセラミックス製品のニーズを開拓する──。パイロットコーポレーション(以下、パイロット)が、微細加工を施したセラミックス製品の開発に力を入れている。シャープペンシルの芯の製造で培った微細加工技術を応用。セラミックスの中でも放熱性に優れる窒化アルミニウム(AlN)製パイプを製作し、「名古屋…
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洗浄剤版「下町ロケット」 宇宙技術でDPFを短時間できれいに
まさに「洗浄剤版下町ロケット」──。三菱重工業向けにロケット部品の洗浄や開発支援などを手掛ける光貴スペーステクノロジーズ(愛知県大府市)が、航空宇宙分野で培った洗浄技術を自動車分野に応用。ディーゼルエンジンのDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)向けの洗浄剤「KST-250DPF」を開…
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LIGHTz、熟練設計者の退職に備え設計手順をシステム化するサービス
LIGHTz(茨城県つくば市)は2022年4月に提供開始した設計支援サービス「Indst Park」を「名古屋ものづくりワールド2022」(2022年4月13~15日、ポートメッセなごや)に出展した。設計手順をもれなく実行できるよう支援するツールと組み合わせ、設計品質が向上する効果を見込む。
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半値のレーザーマーカー装置 中国コストとニチリン品質の融合
「価格は日本の大手企業製の半額となる150万円」──。ニチリンが驚異的な低価格のレーザーマーカー装置「NL-FLM20W」を「名古屋ものづくりワールド2022」(2022年4月13~15日、ポートメッセなごや)に出品した。
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マグネスケール、0.5mm離れても精度5μmで位置決めできる技術
マグネスケール(東京・江東)は、磁気によって位置を検出する機器「マグネスケール」の要素技術を強化した「SmartSCALE」技術2種類を「名古屋ものづくりワールド2022」(2022年4月13~15日、ポートメッセなごや)に参考出展した。
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出遅れると負ける バイオプラ成形技術の確保に動く金型メーカー
「顧客から依頼を受けた時に、バイオプラスチック(以下、バイオプラ)の成形技術を持っていないとは言えない」。ブロー成形や射出成形、真空成形などの樹脂用金型や成形技術の開発を手掛ける関東製作所(東京・江東)が、バイオプラの成形技術の確立を急いでいる。
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日本企業とスイスの新興企業がタッグ、電子回路向け防水被膜
Coat-X Japan(愛知県新城市)は、電子回路基板や電子部品向けに防水・防湿被膜「CXコート」の受託サービスを2022年5月から開始すると「名古屋ものづくりワールド2022」(同年4月13~15日、ポートメッセなごや)で発表した。電子回路基板などの形状をほぼ変えずに、耐水・耐湿性を付与できる…
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トヨタも高評価 東海理化が進めるMgダイカストのCO2削減技術
マグネシウム(Mg)ダイカストを使ったものづくりを手掛ける東海理化が、環境負荷軽減の技術を確立。ライフサイクルアセスメント(LCA)を踏まえた二酸化炭素排出量の低減活動を展開している。
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水面下で進む日本車のアルミ化 大物部品の砂型鋳造の需要急増
「アルミボディー」の検討が日本でも進んできた。アルミニウム合金の構造部品の砂型鋳造を手掛ける木村鋳造所(静岡県清水町)は、「昨年(2021年)から自動車メーカーから先行開発段階における試作の需要が増えてきた」と語る。
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日本トムソン、精密プレスの応用で低価格化を図った直動案内機器
日本トムソンは、直動案内機器の部品を研磨加工仕上げからプレス成形品に置き換えて低価格化する提案として、試作品2種を「名古屋ものづくりワールド2022」(2022年4月13~15日、ポートメッセなごや)に参考出展した。
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ゼロフォー、板金・製缶向け受発注プラットフォームを22年5月開始
ゼロフォー(神奈川県厚木市)は、3D-CADデータで板金部品や製缶品の見積もり依頼と発注が可能な受発注プラットフォーム「Goku」を2022年5月にも開始すると明らかにした。発注会社は、複数の加工会社からの見積もりを得られ、どの加工会社に依頼するか決定したあとは直接の取引になる。「名古屋ものづくり…
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RICOS、シミュレーション結果を機械学習する初期設計検討ツール
科学計算総合研究所(RICOS、東京・千代田)は流体シミュレーション(CFD)の結果の機械学習により、異なった形状のシミュレーションモデルについて同様の結果を短時間で得られるツール「RICOS Lightning(仮称)」を2022年4月末にも発売すると明らかにした。
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アルミ製伸縮ボールを3D造形、導入8カ月で金賞の“謎の会社”
小さなボールが一瞬で大きくなる知育玩具「スフィアボール」。この玩具をモデルに、金属3Dプリンターで造形した「一体型メタル・スフィアボール」が「名古屋ものづくりワールド2022」(2022年4月13~15日、ポートメッセ名古屋)に登場した。